【第1部】玄関先で揺れた白い秘密──初めての訪問が心を乱した日
私は三十五歳の営業マン、佐伯隆司。地方の住宅街を担当し、保険や生活プランの提案で各家庭を訪問していた。
その日、初めて伺ったのは村瀬家。玄関先で迎えてくれたのは、三十二歳の奥様──村瀬紗季。黒髪を後ろで束ね、淡いピンクのカーディガンを羽織った姿は清楚で落ち着いていた。
「今日は主人がまだ戻らなくて…、玄関先で失礼しますね」
柔らかな声に頷き、私は説明を始めた。
二度目の訪問。
その時は、彼女が座布団を玄関に敷いてくれた。私は腰を下ろし、資料を広げた。
紗季さんは正座ではなく、膝を曲げて床にしゃがみ込み、私を見上げていた。
その姿に、思いがけないものが目に飛び込んできた。
無造作に開いたスカートの隙間から、真っ白な布地。
一瞬で呼吸が止まる。説明を続けようとするが、言葉の裏で視線は引き寄せられていた。
──見てはいけない。
そう思えば思うほど、顔を上げるたびに白が目に映る。胸の奥が熱くなり、早く話を終わらせなければと焦るのに、時間は妙にゆっくりと流れていった。
数日後、あの光景はふとした瞬間に蘇り、眠りにつく前の脳裏に焼き付いた。
「どうしてあんなにも鮮明に…」
罪悪感と欲望が、静かに心を侵食していった。
【第2部】夫の前で滲む艶──リビングで視線を奪った乳首の影
三度目の訪問は夕暮れ。
今回は夫の**村瀬和也(38歳)**も同席するとのことで、私は緊張しながら玄関をくぐった。
リビングに通され、ご主人と向かい合う。その隣には紗季さん。
最初はエプロンをしていたが、飲み物を出して戻ってきた時には外していた。
その瞬間、布越しでもはっきりと分かる突起が、私の視線を射抜いた。
淡いワンピースに浮かび上がる二つの影。
目の前にご主人がいるのに、無邪気に笑いながら「どうぞ」とお茶を差し出す彼女。
「今後の細かいことは妻と進めてもらえれば」
ご主人がそう言った時、私の胸の内では別の承認が下りていた。
──次は、彼女と二人きりで。
そして運命の日。
訪問前日、紗季さんから「少し遅めの時間でお願いします」と連絡が入った。
夕方なら夫もいるだろうと勝手に安心していた。
翌日。
ドアを開けた瞬間、私の息は止まった。
白いTシャツにジーンズ。けれど布は薄く、下着の線はどこにもなかった。
「ご主人は…?」
「出張で、今日は帰れないんです」
氷の入った麦茶を差し出し、向かいに座る紗季さん。その胸元は、わざとなのか偶然なのか──緩んだ首元から柔らかな谷間が覗いていた。
喉が渇くのは麦茶のせいではなかった。
「……佐伯さん、汗かいてますね」
彼女の微笑みが、さらに体温を上げていった。
【第3部】二人きりのリビングで溢れた喘ぎ──禁断の夕暮れに交わったもの
資料を広げて説明を始める。だが、彼女は手元の資料ではなく、私の手元を覗き込むように前かがみになる。
緩んだTシャツの隙間から零れ落ちそうな果実。
無意識に見上げた瞬間、柔らかい肌と尖った突起を直視してしまった。
「……そんなに見たら、困ります」
小さく吐息混じりに呟かれたその声は、拒絶ではなく誘いのようだった。
理性の糸が、ぷつりと切れる。
私は資料を押しのけ、そっと彼女の膝に触れた。
「……あっ」
驚きとともに、彼女の身体が震えた。
その震えは拒みではなかった。むしろ、身体は熱を帯びて私の手を受け入れていた。
「だめ……こんなこと……」
言葉とは裏腹に、吐息は熱を増し、Tシャツの下で硬く主張する乳首が、私をさらに狂わせた。
唇が触れた瞬間、彼女の声が零れる。
「んっ……あぁ……」
それは抗えぬ快楽の証。
白い布に隠されていた秘密が、今、掌の中で震えている。
夕暮れのリビングは、商談の場から淫らな密室へと変わり、二人の吐息だけが静寂を切り裂いていった。
まとめ──玄関先の偶然が変えた私の欲望
最初は玄関での些細な偶然。
しかし、白い布を見てしまった瞬間から、私はすでに抗えない流れに呑まれていたのかもしれない。
夫の前でさえ隠し切れなかった艶やかさ。
二人きりのリビングでさらけ出された無防備な胸元。
そして、あの夕暮れに交わった吐息と声。
「見てはいけない」と思えば思うほど、私は彼女を欲し、彼女もまた私を受け入れた。
──その日から私は、商談という言葉では到底収まりきらない背徳の記憶に支配され続けている。

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