【第1部】夫の夜勤と乾いた心──人妻・茉優38歳の揺らぐ欲望
二月の冷え込みは、肌だけでなく心までも乾かしていくようだった。私は茉優、38歳。
夫の健一は病院勤務で、夜勤が続く日々。触れ合うことも減り、私は夜ごと自分の身体の奥に燻る火を持て余していた。
そんなある日、健一から「今夜は早く帰れる」と連絡が入った。思わず頬が熱くなる。久々に夫に抱かれると思うと、心も身体も自然に準備を始めていた。
私は鏡の前で迷った末、彼が好むノーブラに柔らかなニット、黒いスカートを選んだ。胸元はうっすらと透け、ストッキング越しに太腿の温もりが艶やかに浮かび上がる。待ちわびる気持ちが衣服に宿るようで、ただその姿のまま、玄関の音を心待ちにしていた。
けれど、抑えきれない欲望は私を裏切る。コタツに潜り、誰にも見られない安堵の中で、そっと指先を忍ばせた。熱が広がり、甘い水音が布団の中にこもる。頬を紅潮させ、息を弾ませていると――。
「ただいま」
玄関に響く声に、私は跳ねるように立ち上がった。慌てて笑顔を作り出し駆け寄ると、そこには夫と、見知らぬ青年が並んで立っていた。
「紹介するよ、後輩の直樹。27歳なんだが、実家の農家を継ぐために北海道へ帰ることになってな。送別がてら、今夜はうちで飲もうと思って」
驚きに口を開いたままの私をよそに、二人は当然のように上がり込む。夫の言葉に逆らえず、私はその夜、予想もしなかった背徳の入り口に立たされていた。
【第2部】眠る夫の隣で──コタツに忍ばせた背徳の挑発
盃を重ね、笑い声の絶えない食卓。だが時間が経つにつれ、夫は酔いに沈み、やがて穏やかな寝息を立て始めた。
残されたのは、私と直樹だけ。
「北海道に帰ったら、先輩にもなかなか会えなくなりますね」
寂しそうに微笑む直樹。その横顔に、私は言葉よりも別の衝動を覚えていた。――会えなくなるなら、今夜だけ。そんな危うい思考が、抑え込んでいた欲望を解き放つ。
コタツの中で、私は密かに脚を開き、濡れた花弁へ指を添えた。直樹には気づかれないはず……そう信じるからこそ、昂ぶりは増していく。熱が走り、息が荒くなると、
「少し飲み過ぎたみたい。胸が……どきどきするの」
わざとらしく言葉を漏らすと、直樹は慌てて水を差し出してくれた。私はそれを唇に含み、胸元にわずかに零す。ニットに滲んだしずくが乳首を浮かび上がらせ、直樹の視線がそこに釘付けになる。
「……大丈夫ですか」
彼の問いかけに、私は気づかないふりをして微笑む。その隙に指先はさらに深く、甘い水音がコタツの奥で広がる。
彼の視線は胸に絡み、私の吐息は熱を帯びる。
――今なら、踏み越えられる。そんな直感に、私は眠ったふりをした。
やがて直樹の手が、そっと私の胸に触れる。乳首をかすめた瞬間、全身が痺れるように震えた。
「……っ」
殺した声が喉を擦り、心臓が跳ね上がる。けれど逃げない。むしろ、もっと欲してしまう。
私は足を彼の方へ伸ばし、スカートの奥を導く。直樹の足先が触れ、やがて股間へ忍び込む。ストッキング越しの刺激に、秘部はさらに熱を増し、もう自分でも抑えきれないほどに濡れていた。
【第3部】コタツの闇で交わる快楽──人妻と青年の絶頂
直樹はついに頭をコタツの中へと潜らせ、指先を忍ばせた。ストッキングをずらし、秘められた湿地に触れた瞬間、私の身体は大きく跳ね上がる。
「だめ……声、出ちゃう……」
隣で夫が眠っている。その状況が、むしろ背徳を極限まで煽り立てた。
指が奥深くへと進むたび、熱が溢れ、腰が勝手に揺れる。
「……あっ……や、やめ……っ」
止めてほしい言葉とは裏腹に、身体は何度も彼の指を迎え入れる。布団を握りしめ、声を殺しても、震える吐息が漏れ出してしまう。
「茉優さん……」
直樹の低い声が、私の名を呼ぶ。その響きが脳を痺れさせ、波のような快楽が押し寄せる。私は幾度も、幾度も、彼の指に溺れて絶頂を繰り返した。
やがて直樹は私の足に自身の熱を押し当て、擦りつけるように余韻を刻んだ。私はただ、布団に顔を埋め、荒い息のまま身体を震わせていた。
夫の寝息と、背徳の蜜に濡れた私。その対比が、さらに忘れがたい陶酔を刻んでいった。
翌朝、直樹は玄関で微笑みながら、
「……ごちそうさまでした」
そう言い残し、まるで何もなかったかのように去っていった。
私は立ち尽くしながら、その背中を見送った。昨夜の熱はまだ身体の奥で脈打ち続け、夫には決して言えない“もう一つの真実”となって私の中に生き続けていた。
官能体験談まとめ──茉優の身体に刻まれた背徳の余韻
欲求不満の人妻と、もう会えない後輩との一夜。眠る夫の隣で交わした背徳は、抑圧された欲望を解き放ち、甘美な絶頂を幾度も与えてくれた。
それは罪でありながら、確かに生きた快楽。
人妻・茉優が抱えた秘密は、今もなお心と身体を震わせ、濡れた余韻として消えることなく残り続けている。

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