【第1部】雨上がりの夜に始まった予感──孤独と欲望が交差した帰り道
その夜、会社の飲み会は思いのほか長引いた。私は三十五歳、結婚七年目の人妻。夫は出張で家を空けていて、ここ数か月まともに触れ合っていない。乾いた心と身体を抱えたまま、私は帰り道を歩いていた。
酔いで少しふらつく私の隣にいたのは、二十六歳の同僚・直哉。地味で無口、女性に縁のないタイプと社内で言われていたが、その夜の彼は不器用に私を気遣い、最後まで付き添ってくれた。
「家まで送りますから」
彼の真っ直ぐな声が、なぜか心の奥の柔らかい場所を突いた。普段なら一人で帰るのに、その時の私は「少し寄っていって」と口にしていた。自分でも信じられない誘い。だがその瞬間、理性よりも欲望の方が早く舵を握っていた。
玄関を閉めた途端、静寂の中に漂う緊張が身体を包む。彼の戸惑いの目。私はもう止められなかった。
「直哉くん…来て」
声を震わせながら抱きつき、唇を求めた。抵抗を忘れた私の舌が彼に絡むと、彼の強張った身体がゆっくりと応える。その拙ささえも、私を逆に濡らしていった。
【第2部】恐る恐る触れる手が、欲望を目覚めさせる──濡れの予兆と重なり合う熱
ソファに腰を下ろした瞬間、彼の指がぎこちなく私の胸に触れた。布越しの刺激が熱を呼び起こす。
「だめ…そんな風に…」
拒むような声色でありながら、乳首はすでに硬くなり、全身は欲望を知らせていた。彼の指先が慎重に円を描き、ついには布をずらして生の肌に触れた。
「…すごく熱い」
驚いたように呟く彼。その声が胸の奥をくすぐる。
ベッドに誘われると、彼は子供のように夢中で私の体を舐め回し始めた。首筋から胸元、乳房を口に含んで吸い立てるたびに、私は背を反らして声を堪えきれなかった。
「直哉くん…そんなにされたら…もう」
布越しに溢れる湿り気が、もはや彼にすべてを伝えていた。
私は彼の服を脱がし、その熱い硬さを手で確かめた。驚くほど大きく、脈打つその存在感に、喉が渇くように疼いた。唇で包み込み、舌で舐め上げると、彼は堪えきれない声を洩らす。
「せ、先輩…もう…」
互いの欲望が交錯し、ついに彼を深く迎え入れた瞬間、想像を超える太さと硬さが奥を突き抜けた。
「んっ…あぁっ…! 大きすぎ…」
叫びにも似た声が漏れ、腰を掴まれたまま深々と貫かれる。恐る恐るだったはずの彼が、次第に力強く突き上げてくる。
「そんなにされたら…だめ…っ、イッちゃう…」
湿った喘ぎと、彼の荒い息が部屋に満ち、時間の感覚が消えていった。
【第3部】絶頂に溺れ、果てしなく求め合った休日──狂おしいほどの快楽の連続
「もう…だめです、出ちゃいます…」
直哉の苦しげな声が耳元に落ちる。私も限界だった。
「一緒に…一緒にイって…!」
その瞬間、私たちは同時に震え、奥深くで熱い奔流が放たれた。押し寄せる波に何度も溺れ、私は理性を失った。
だが夜明けと共に、衝動は終わらなかった。乳首を甘く吸われて目を覚ますと、再び欲望が身体を支配する。今度は私が上に跨り、自ら深く沈み込んでいく。
「はぁっ…ん…そこ…もっと…」
揺れる胸を彼が口で貪りながら、下から荒々しく突き上げられる。そのたびに子宮の奥を叩かれる感覚に酔い、意識が薄れていく。
休日の時間を忘れるほど、私たちは裸のまま互いを求め合い続けた。汗と匂いと喘ぎ声に満ちた部屋で、私は幾度も果て、何度も彼の熱を受け止めた。
「こんなに…求められるなんて…」
狂気に似た快楽の中で、私は人妻である自分を忘れていた。
まとめ──禁じられた夜が解き放った、本能の深淵
あの夜、私は同僚という殻の奥に潜んでいた獣のような欲望に触れた。彼の不器用さ、そして想像を超える熱が、私の心と身体を震わせた。
夫との日常では決して得られなかった狂おしいほどの満たされ方。
欲望は恐ろしいほど正直で、一度開いてしまえば二度と閉じられない。
あの夜が教えてくれたのは──女の身体はまだ、限りない欲望を秘めているという事実だった。

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