愛を認めさせたくて妻と絶倫の後輩を2人きりにして3時間…抜かずの追撃中出し計16発で妻を奪われた僕のNTR話 椎名ゆな
夫婦の信頼と疑念、理性と衝動――その微妙な均衡が崩れる瞬間を、リアルな心理表現と繊細な演技で描き出す。
視線、沈黙、息づかい。すべてのディテールが「愛とは何か」を問いかけるように緻密に構成されており、単なる官能を超えた人間ドラマとして完成度が高い。
成熟した大人の恋愛心理をテーマにした作品として、俳優・椎名ゆなの表現力を改めて堪能できる一作。
【第1部】静寂の裏で──妻を預けた午後の始まり
京都・北山の午後。梅雨が明けたばかりの湿った風が、レースのカーテンをゆらしていた。
俺──佐久間慎一(38)は、長年勤めた会社を辞め、在宅で設計の仕事をしている。妻の奈央(34)は元同僚で、結婚して八年。清楚で物静か、どんな時も笑みを絶やさない。
それなのに、心の奥底ではいつも“誰にも触れられたくない”と願うほどに、彼女を独占したい欲がうずいていた。
だからこそ、あの日、自分でも理解できない提案をしたのだ。
後輩の村瀬颯(29)──若く、粗削りで、どこか挑発的な目をした男。
「結婚って、結局退屈なんすよね」と笑うその無遠慮な言葉に、俺は妙な衝動を覚えた。
彼に“妻を任せる”という名の実験を思いついた瞬間、胸の奥で何かが軋んだ。
その午後、颯がやってくる。
奈央は白いシャツワンピースに薄桃色の口紅をさした。
「少し緊張するわね」と微笑むその声に、俺はただ黙って頷いた。
三時間だけ。
そのあいだ、俺は外出し、リビングに小さな録音機を残した。
理由なんて、あとづけだ。──本当は、見えない場所で何が起こるのかを“知りたかった”だけだった。
【第2部】揺らぐ境界──閉ざされたリビングで何が起きたのか
玄関の扉が閉まる音を、俺は遠くから思い出していた。
あの瞬間、空気が一度だけ凍りついたのを覚えている。
三時間──それだけの時間を、奈央と村瀬に委ねた。
外は午後の光が鈍く、アスファルトの上に蜃気楼のような熱を浮かべていた。
俺は意味もなく歩き続けた。歩くたびに、脳裏で妻の声がかすかに再生される。
「大丈夫よ、すぐ戻ってきてね」
その穏やかな言葉が、なぜか胸の奥で鈍く疼く。
リビングの録音機には、空調の音と、グラスが触れる小さな音しか残らないと思っていた。
だが、数日後、再生ボタンを押した瞬間、空気の温度が変わった。
最初に聞こえたのは、氷の溶ける音。
続いて、村瀬の低い声が混じる。
「先輩、ほんとにきれいですよね。慎一さん、毎日こんな人と一緒にいるなんて、ずるいですよ」
奈央の笑い声が、ふっと短く響く。
その笑いが、どこか“照れ”と“警戒”の間に揺れていた。
沈黙が続く。
テーブルの脚が軋むような微かな音。
次の瞬間、何かが机に触れる軽い音。
そして――衣擦れ。
俺の指が録音機の再生ボタンの上で止まった。
耳の奥が熱くなる。
呼吸が浅くなり、胸の中で何かが崩れ落ちるような感覚。
嫉妬か、それとも興奮か。
区別がつかない。
その夜、奈央はいつも通りの笑みを浮かべていた。
「今日は少し疲れたみたい。早く休むね」
その一言が、なぜか嘘のように響く。
眠りにつく直前、俺は妻の髪の匂いを嗅いだ。
それは、いつもより少しだけ違っていた。
花でも石鹸でもない、もっと生々しい温度を帯びていた。
【第3部】沈黙の果て──愛が形を変える瞬間
数日後の夜、奈央が湯上がりの髪を乾かしているのを見つめながら、
俺はようやく問いを飲み込んだ。
あの日、何があったのか。
それを確かめる勇気よりも、知ってしまうことの恐怖の方が勝っていた。
彼女の背中には、見慣れた線と、見慣れない静けさが同居していた。
まるで、誰かの手によって一度だけ“別の温度”を知ってしまった肌のように。
だがそれを責める気にはなれなかった。
むしろ、彼女が人として、女として、まだ“触れられる存在”であることに
妙な安堵を覚えた。
夜更け。
寝室の灯りを落とし、暗闇の中で互いの呼吸だけを感じる。
その間に横たわる沈黙は、もはや恐怖ではなく、
言葉を超えた何か――
「愛とは、所有ではなく、赦しの持続なのかもしれない」と
ぼんやり思った。
次の朝、奈央はいつもより早く起き、
ベランダで洗濯物を干していた。
風が白いシャツを膨らませ、その布越しに太陽の光が透ける。
その光の向こうで、彼女が一瞬だけ振り返る。
笑みとも、挑発ともつかない表情。
俺は、ただその姿を見ていた。
そして気づいた――
自分が愛しているのは、かつての奈央ではなく、
この“不可解な現在の彼女”なのだと。
それは、壊れた愛ではなく、形を変えた愛だった。
痛みを孕みながらも、どこか官能的で、
人間としての生々しさに満ちた愛。
【まとめ】見えないものを愛するということ
欲望と信頼の境界を越えるとき、
人は誰しも、他者の中に“自分の影”を見る。
それは裏切りではなく、変化の証かもしれない。
奈央を完全に理解することは、もうできない。
だが、それでも構わないと思える。
愛とは、相手を所有することではなく、
見えないものごと、その不確かさごと抱きしめること。
そう気づいたとき、胸の奥に残ったのは――
嫉妬でも執着でもなく、
静かな官能にも似た、深い呼吸だった。
 


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