瀬戸内 人妻の実話体験談: 夫に満たされず愛人に抱かれた背徳と官能の記憶

【第1部】瀬戸内の風に濡れる四十一歳の私──静寂と渇きのはざまで

私の名前は成瀬綾香(41歳)
瀬戸内の小さな港町で暮らしている。家の窓からは、潮の香りを含んだ風と、遠くを行き交う漁船の汽笛が届く。けれど、その音が胸に沁み入るほど、私は孤独だった。

夫は地元企業に勤めているが、ここ数年は家にいる時間が増え、かつてよりも息が詰まる。子どもたちはすでに進学で町を出て、広い家に残されたのは私と夫だけ。
食卓に並ぶ料理を、無言で口に運ぶ夫の姿を見つめるたび、心の中で「女としての私」はしぼんでいくように思えた。

そんな私が小さなスーパーでパートを始めたのは、ほんの気まぐれだった。
けれどそこで出会った柴崎透(45歳)──その出会いが、私のすべてを変えてしまった。

彼は店長で、第一印象は「穏やかで人のよさそうな人」。でも、仕事を丁寧に教えてくれる声があまりに落ち着いていて、ふとした瞬間に目が合うだけで胸が熱くなる。
「大丈夫です、焦らなくて」
その一言が、乾ききった私の心に水を注ぐように響いた。

ある日の午後、在庫整理のために二人で倉庫に入ったときのこと。
私は高い棚にある段ボールを下ろそうとして、バランスを崩し、思わず彼の胸に倒れ込んでしまった。

「っ……すみません!」
彼の逞しい胸板に触れた瞬間、身体の奥がじんと痺れた。
数秒間、彼の腕に支えられたまま動けず、重なった体温が互いに流れ込んでくる。
──その一瞬が、私を女として目覚めさせた。

「……綾香さん、大丈夫ですか」
至近距離で囁かれた声に、心臓が暴れる。
私は慌てて身を離したが、頬の熱は消えなかった。

それ以来、彼の存在が頭から離れなくなった。夫の隣に座っていても、夜ベッドに横たわっていても、私の思考はいつも彼に囚われていた。

【第2部】昼食の誘い──手料理と熱を孕む視線の交錯

彼がスーパーの弁当ばかりを口にしているのを見て、私は思わず言葉を洩らした。
「今度……私が作りましょうか」
冗談のつもりだった。けれど彼は真剣な眼差しで頷いた。
「そんなこと言っていただけるなんて、本当に嬉しいです」

その一言で、胸の奥にざわめきが広がった。妻であり母である自分ではなく、ひとりの女として求められている──そう錯覚してしまうほどに。

休日が重なった昼、私は彼の好みを思い出しながら台所に立ち、弁当にはない温かさを込めた料理を整えた。
アパートの扉を開けると、想像以上に整った空間。清潔に片付けられた部屋の隅に置かれたセミダブルベッドが、私の意識を不自然に揺さぶった。

食卓で向かい合うと、彼は無心に箸を動かしながら何度も「美味しい」と言った。その言葉のたびに、私の頬が緩む。食後、洗い物をしていると背後に静かな気配が寄り添った。
「綾香さん……」
低い声が耳朶を撫で、振り返るより早く、唇が触れ合った。

初めは浅く柔らかいキス。だが次第に舌が絡み、熱を帯びた呼吸が混じり合う。背中にまわる大きな手が、私の身体の境界を易々と越えていった。
「だめ……こんなこと……」
口では拒みながらも、膝は力を失い、濡れた吐息が彼の喉に絡みつく。

【第3部】深奥で交わる悦び──果てしない絶頂の連鎖

ベッドに押し倒される瞬間、羞恥と昂ぶりが入り混じって身体が震えた。下着越しに触れる指先が、乾いた砂に水が沁みこむように私を濡らしていく。
「あっ……だめ……そんな、触らないで……」
声とは裏腹に、熱は逃げ場を失い、腰がわずかに彼の手を追いかけてしまう。

服が剥がれ、肌と肌が密着すると、長年封じ込めていた官能が堰を切ったように溢れた。乳房を包む掌の温かさ、首筋を這う舌の湿り気。
「んっ……あぁ……透さん……」
自分の声が、甘く震えているのを認めるのが怖かった。

彼がゆっくりと侵入してきた瞬間、思わず全身が跳ね上がる。
「そんな……奥まで……」
夫では感じたことのない深さと熱。奥で擦れ合うたびに視界が白く揺らぎ、身体は勝手に震え続けた。

体位を変えられ、後ろから深く突き入れられると、快感はさらに増幅する。シーツに爪を立て、涙をこぼしながら、声を殺すことができなかった。
「あっ……やっ……もう……だめぇ……」
腰を打ちつける音と、濡れた響きが部屋に充満する。

「綾香さん……もっと感じて……」
耳元に囁かれた声で、最後の理性すら溶け、私は幾度も絶頂に呑み込まれた。
全身が痙攣し、果ててもなお欲望の余震が止まらない。彼の腕の中で涙が溢れ、声にならない声を漏らし続けた。

まとめ──人妻が背徳の果てに見つけた女としての真実

あの日、瀬戸内の潮風に揺れる小さなアパートで、私は人妻としての境界を踏み越えた。
夫との間に失われて久しい温もりを、透の腕の中で取り戻した瞬間、罪悪感と同時に胸を焼くほどの悦びが溢れた。

ただ抱かれるのではない。
女としての存在を確かめ合い、互いの奥深くで重なり合い、果てるたびに「まだ終わりたくない」と思わせる。
その濃密な逢瀬は、背徳でありながら、私にとって確かな生の証明となった。

今も彼の名を心の奥で呼ぶだけで、身体は熱を帯びる。
逢えない日々にひとりで自らを慰めながら、再び彼に抱かれる瞬間を夢見る。

──罪と悦びは紙一重。
私は女として、その狭間で生きている。
そしてその渇きが続く限り、彼との記憶は永遠に消えることはない。

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