人妻パートのフェラで初めてを教わった夜

大学二年の秋だった。北関東の小さな町にある中古映像ソフト店で、週四日、主に遅番を入れていた。客足は少なく、棚の埃を払う作業とレジ打ちが仕事のほとんどだった。店のすぐ裏手に、店長が借りている古いアパートの一室があり、従業員たちは終業後にそこへ集まっては缶を開けるのが習慣になっていた。鍵の場所は誰もが知っていた。

その夜は珍しく、早番専門のパートだけが残っていた。三十八歳の人妻で、名前は里佳さん。話し方ははっきりしていて、無駄がない。整った顔立ちに、いつも落ち着いた笑みを浮かべる人だった。僕は遅番がほとんどで、二人きりになるのは初めてだった。気まずい空気を紛らわせるように、冷蔵庫から缶を二本取り出し、低いテーブルに置いた。

話は自然と仕事の話から、店に並ぶ作品の話へ移った。彼女は小さく笑って「学生さんなのに、こういうの詳しいのね」と言い、好きな傾向を聞いてきた。僕が正直に答えると、彼女は少し目を細めて「まだ経験ないんでしょ。店のみんな、なんとなく察してるわよ」と、からかいながらも真剣な口調で続けた。誘い方や、相手の様子の見方を、具体的に教えてくれる。部屋の棚には未開封のパッケージが並んでいて、画面に流れる映像を横目にそんな話をされると、胸の奥が熱くなった。

子供扱いされるのが我慢できなかった。酔ったふりをして彼女の肩に手を伸ばし、そのままソファに押し倒した。彼女は全く動じず、静かに笑った。

「旦那がいるから、そこまでは無理よ」

すぐに体を起こし、僕のベルトに手をかけた。金具が外れる音が、部屋の静けさの中でやけに大きく聞こえた。

「わかった。じゃあ特別に、お姉さんが教えてあげる」

冗談だと思った。恥ずかしい気持ちが先に立ち、手で止めようとした。しかし彼女がポケットからウェットティッシュを取り出した瞬間、本気だと分かった。抵抗する力が抜け、ただ任せるしかなくなった。

すでに張り詰めたものを、慣れた手つきで丁寧に拭く。冷たいシートが触れた瞬間、腰がわずかに跳ねた。彼女は気にせず、根元から先端まで、折りたたんだシートで何度も撫でるように拭いた。指先が直接肌に触れるたび、背筋が震えた。熱を持った先端を、掌で包むように撫でる。冷たいウェットの感触が、すぐに体温で温かく変わっていく。拭き終わったあとも、彼女の指はしばらくそこを離さなかった。脈打つ感触を確かめるように、親指で軽く押さえた。

「こんなに固くなってる。我慢してたのね」

低い声だった。彼女はソファの端に膝をついて体を寄せ、僕の太腿の内側に自分の膝を滑り込ませた。近い。香水ではなく、洗剤と少し Sweat の混ざった匂いがした。髪が頬に触れた。

「いくよ」

そう言ったかと思うと、熱い口腔が深く包み込んだ。最初は快感よりも驚きが強く、心臓が喉まで跳ね上がり、吐き気がするほどだった。柔らかく湿った内側が、先端から根元近くまで一気に包み込む。歯が当たらないよう、唇の内側で丁寧に覆っているのが分かった。舌が裏側をゆっくりと這い、先端の割れ目をなぞる。唾液が熱を帯びて伝い、太腿の内側まで落ちそうになる。

次第に呼吸が整うと、彼女の閉じた瞼、動く舌の感触、濡れた音、そして窓ガラスに映る自分の俯いた顔と、彼女のうなじが重なって見えた。うなじに小さな産毛が光っている。興奮が体内を駆け巡り、頭が真っ白になりそうだった。

彼女は一度ゆっくりと口を離し、糸を引くように繋がった唾液を舌で掬った。それから再び含み、今度はリズムを変えた。浅く含んでは、舌先だけで先端を転がす。次に深く沈めて、喉の奥が当たる寸前で止める。吸い付くような圧力が加わるたびに、腰が勝手に浮いた。僕はソファの背に指を立てて耐えた。

肩や腰に触れようとすると、やんわりと手首を掴まれ、代わりに指を絡めるように手を繋いできた。温かく、少し汗ばんだ掌だった。指の間から伝わる脈が、自分のものより少し遅れて感じられた。彼女は手を離さず、もう片方の手で根元を軽く押さえ、口腔の動きと合わせてゆっくりと上下させた。

「息、止めてない?」

口を離さずに、目だけ上げて言った。黒目がこちらを見ている。まばたきをしない。僕は掠れた声で「ちょっと、もう……」としか言えなかった。彼女は小さく頷き、さらに深く、リズムを速めた。舌の動きが意図的に変わり、先端を強く吸い上げては、裏側を平らな舌で押し上げる。濡れた音が部屋に小さく、規則正しく響く。自分でも制御できないほど一気に頂点へ向かい、彼女の口の中へ放出してしまった。量に自分でも驚いた。腰が何度も小さく痙攣し、そのたびに彼女は口を離さず、受け止めた。

彼女は静かに口を離し、手元の空き袋に吐き出したあと、残ったものを丁寧に舌で拭い取った。先端に残ったものを、舌先で何度か舐めてから、唇の端を親指でそっと拭った。まるで何でもない日常の作業のように、淡々としていた。繋がっていた手は、まだ離されていなかった。僕の指が微かに震えているのを、彼女は握ったまま待っていた。

「みんなには言わないでね」

彼女はそう言い、缶の残りを一口飲んで立ち上がった。立ち上がるとき、髪が僕の膝に触れた。窓ガラスには、まだ俯いた自分の顔と、彼女のうなじのラインが薄く残っていた。

その約束は、一週間と経たないうちに彼女自身の口から店中に広まった。予想通りだった。それでも、あの夜の窓ガラスに映っていた光景と、繋がれた手の感触だけは、今も鮮明に残っている。指の間に残っていたわずかな熱と、口腔の内側の柔らかさ、舌が裏側をゆっくりと這った感触が、何度思い出しても胸の奥を熱くする。

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